社会人になるあなたへ

桜の花びらを巻くうさぴこ

新年度おめでとうございます。
杉並区下井草の整体・ピラティスうさぴこです。

胸郭のおはなしの続きをアップしようかと思ったのですが、
昨日、今日あたりは入園式、入社式というところも多いのではないかと思い、
ちょっとだけ脱線することにしました。

しばしお付き合いください(*^^*)

桜の花びらを巻くうさぴこ

 

さて、これからお話するのはタムラが22〜23歳の頃のお話です。
幼稚園の養護になる数年前、私は某進学塾で契約社員として受付事務をしていました。

えー、……今思い出してもホンットーに使えない人間でした。
断言します。

その仕事はバイトのつもりで応募したものの、
行ってみたらなぜか契約社員という雇用形態でした。

それでも面白そうだしまあなんとかやってみよう、といざ始めてみたのですが、
基本的に根っこが「バイトの感覚」であったため、人からの指示がないと動けません。

しかもそれがきちんとこなせていればまだ良かったのでしょうが、
疑問に思っても人に聞くことが恥ずかしく、相談することができない

自分で勝手に解釈して突き進んでしまう(暴走)

ということを繰り返してしまい、
いつも何か不備があり、しょっちゅう怒られていました。

自分では努力をしているつもりだったのですが、完全に空回りをしていたのです。
でも私はそのことに気がつくことができず、どんどん自分の評判を落としていきました。

一番いけなかったのは、
「この仕事は自分が好きでやっている仕事ではない」
という想いが常に頭の片隅にあり、自分の責任というものを放棄していたことです。

誰かがやってくれる。
誰かがなんとかしてくれる。

そんな人間に仕事を任せようなんて思いませんよね。
当然契約の更新はなく、1年でその仕事を辞めました。

 

何がいいたいか、というと、

慣れない社会に出て失敗するのは当たり前です。
当たり前なのですが、失敗から何かをすくいとりましょう。
新人のうちに許される範囲の小さな失敗をどんどんして、
何がいけなかったか、どんな小さなことでもすくいとりましょう。

例えば、どこに失敗の原因があったか、それによってどんな波紋が広がったのか。
どうすればその失敗を防ぐことができたのか。
すくいとったらそれをじっくり観察して考えて、次に活かすことが大切です。

それから、あなたは雇われている以上、
どこかの会社からお給料をいただいているはずです。
バイトであれ契約社員であれ、社員であれ、顧客から見ればそんな差はわかりません。
いや、名札などに書いてあってわかることもありますが、
だからといって責任がないということはありません。

責任を持って、与えられた仕事を全うするために、
自分でまず考えるくせをつけましょう。

すごく当たり前のことかもしれませんが、
これを理解できるようになるまで、私はすごく時間がかかったんですよ。
頭ではなく心から理解できるようになるまで。

 

例えば…これはパートタイム整体師として働いていた頃なのですが、
洗濯機が使えなくなり、近所のランドリーを使うことになりました。
洗濯機は200円で38分稼働します。
私が回しにいくこともあれば、シッターさんが回しに行くこともありました。
そのときに、
「何分で洗濯終わります?」と確認するとしますよね。

このとき、あなただったらなんと答えますか?

A「●時●分にまわしました」
B「今から35分後に終わります」
C「●時▽分に終わります」

 

 

 

私が雇用者だったら、Cの人を評価します。
AやBは、思考が止まってしまっているからです。
すっごく小さなことですけれど、こういうところが大事なんですよね。
(ちなみに私は最初Aと答えていて院長に怒られました笑)

自分の頭で考えて、相手の立場に立った行動ができるようになる。
それでも答えに悩んだ時、自分の考えを伝えた上で相談するのがいいと思います。
考えないで、調べもしないで相手に丸投げするのは完全にアウトです。
それこそ、昔の私と一緒です。

そして、最後に。
自分のしたいことができない!
こんなことは私の望んだ仕事ではない!
と思うのであれば、将来的に、自分で事業を立ち上げることを視野に入れて働きましょう。

自分の望んだとおりの仕事、人間関係の築ける会社なんてほんの一握りです。
たえず会社は変動します。
理想どおりに働きたいならば、文句ばっかりいわずに実行すること。
私はまだ踏み出したばかりですが、
日々「院長ってすごかったんだな」と実感しています。
いつか自分の基盤がきちんと固まって、笑顔で報告ができるようになったら
挨拶に行こうと思っています。

 

 

からだは、土台が大切です。
それと同様に「信頼」は、あなたという土台を築き上げてくれます。

屋台骨のスッカスカな人に、大きな仕事を任せることはできません。
足や骨盤、胸郭という基盤が整っていないのに、
どんなに美しいポーズやパフォーマンスを高めようとしても成果が得られないのと同じです。

昨日の自分より、今日の自分。
一歩一歩、「自分」というものを築いていくことが、未来の成果につながります。

思うようにいかないことは腐るほどあるし、
理不尽なこともたくさんあります。

でも、大切なのは、自分に気がつくこと。
今の自分がわかっていないと、成長にも気がつけないし、
心身の健康状態にも気がつけなくなっていしまいます。

楽しいばかりではないし、期待どおりの会社ではないかもしれない。
でもまずはやってみて、考えて、人に話してみましょう。
何か新しいことにつながるかもしれません。

 

私は明日は東洋医学を学んできます。
いろいろな考えに触れて、自分にとって「これは!」という発見をするのは、
いくつになっても楽しいものです。
社会人になると世界が広がるので、ぜひ狭い世界にとらわれず、
「ワクワク」するものを見つけてみてくださいね。