ピラティスでよく使われることば

こんにちは。
最近うさぴこ飯の更新ばっかりしていますが、今日は久しぶりにピラティスネタを綴っていきます。

ピラティスをする女性1
先日、ピラティスとヨガのインストラクターである北海道の友人に会ってきました。

久しぶりの再会で話がいろいろ盛り上がったのですが、
そのときに話題になったのがインストラクターの「言葉がけ」です。

ピラティスの言葉がけって案外わかりにくいよね、ってことで、今回は知っているとお得な体の目印、用語についてお話していきます。

 

「○○ってどこのこと?

私、元々ピラティスってあんまり好きではなかったんですよ。

体幹ばっかり酷使してきつい上に、おまけにインストラクターの使う用語がよくわからない。

「ASISがどーの」
「○○筋がどーの」
「コアを入れて」

え?それってどこ?どう動かせばいいの?

と考えているうちにレッスンはどんどん進んでいくので、結局自分の動きが正しいのかどうかわからぬまま、モヤモヤが残ってしまうという…

怒り気味のうさぴこ

 

初めてのピラティスで、こんな体験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そしてこれが、ピラティスを敬遠させる1つの要因になっているのではないかな〜と思います。

 

ピラティスでよく使われる、基礎的な用語

ここから、ピラティスのときに最低限知っておくと良い、意識したい体の名称についてご紹介していきます。

■背骨

背骨首から、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨とつながっていきます。

頸椎は首の骨で7個。
胸椎は肋骨のついている背骨のことで、合計12個。
腰椎は腰の骨で合計5個。

仙骨と右の寛骨の模型そして仙骨と尾骨(左側の骨)。

仙骨は小さな骨が癒合してできているので、カウントの仕方もいろいろなのですが、ざっくり仙骨と尾骨(しっぽの骨)の2個と思っていただいても良いかと思います。

この2つの骨は背骨でもあり、骨盤を構成する骨でもあるのです。
これ、実は大事なポイントで、背骨をどこからどこまで意識して動かすかで、動きの質が変わります。

だから背骨を動かすときには、しっぽの先まで背骨だと思って使うことが大切です。

 

そして背骨の中でも胸椎、そしてそれを含む胸郭は、呼吸に大きく関わる場所です。
胸郭の骨格イラスト※胸郭についてはこちらに詳しく載っています

 

不適切な姿勢によって、多くの人の胸郭がガッチガチになっていますが、仰向けで呼吸を行うことで、姿勢の影響を受けずに胸郭を動かす練習ができます。

でも最初のうちは、これがなかなか難しい。
なぜなら、呼吸にも人それぞれ癖があるから。

腹式呼吸も胸式呼吸も大事ですが、そのどちらのいいところを取ったのがピラティスの呼吸だと思ってください。

 

■骨盤

骨盤は4つの骨でできています。左右の寛骨と、真ん中の仙骨+尾骨です。
その成り立ちから、もっと細かくカウントすることもできますが、それはこの際置いておいて、まずはこの目印がわかっていると良いでしょう。

骨盤の目印(前)

前側
○ASIS(上前腸骨棘)
○恥骨

骨盤の目印(後ろ)

後ろ側
○PSIS(上後腸骨棘)
○尾骨
○坐骨
寛骨を構成する骨の名前横側(左右)
○寛骨(腸骨・坐骨・恥骨)

寛骨は元々3つの骨に分かれていて、それぞれ腸骨、坐骨、恥骨の名前がついています。
腿の骨がはまる寛骨臼というくぼみを中心に分かれているんですよ。
これらが癒合する(くっつく)のは、実は20歳近くになってからというのだから驚きです。

 

骨盤はピラティスでは特にキモとなる部分なので、細かな指導が行われます。

特にペルビック・アーティキュレーションといわれるムーブメント(動きのこと)は、その先に続く様々な動きの基盤になるため、まずは身につけたい基本中の基本です。

 

この指導のときに、私は横文字をあまり使わないようにしています。

なぜって、わかりにくいからです。
わかりにくいとイラッとしますし、本来できるはずの動きができなくなってしまいます。
骨盤といっても大きいですからね。
前なのか後ろなのか、上なのか下なのか。どこを動かしたいかを明確に伝える必要があります。

うさぴこのサロンには、体を痛めたり、運動経験のあまりない方が多いので、模型などを使ってみせたり、
ことばも「しっぽの先」とか「恥骨を中心に」という風に、今骨盤のどこに意識を向けてほしいかをわかりやすく伝えるようにしています。

 

■体幹・コア

この説明は、はっきりいって友人のサイトの解説を読んでいただきたい(笑)

ちっこのゆるブログ「コア・体幹ってなんだ?」

最低限知っておいて欲しいのは、

・横隔膜
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋

これらの4つがコアを構成しているということ。
紹介した記事の中では、これらを家の構造になぞらえてわかりやすく説明してくれています。

ちなみに、多くのピラティスの団体では、コアを作るときにASIS、恥骨を結ぶ三角を床と平行にする、と指導します。

ですが、実際にそれを行おうとすると思い切りお腹を凹ませねばならず、かえって腰に負担をかけてしまうのです。

なーんて書くとお叱りを受けてしまいそうな気がしますが、実際やってみて感じてください。
そこまで平行にする必要があるかどうか。
お腹に力を入れて凹ます必要があるのかどうか。

骨盤を見せながら動きを伝える施術者

私が特に意識をしてほしいのは、下腹です。
おへそのすぐ下、そこにペーパーウェイト(重し)を乗せるぐらいの感覚でスイッチを入れる。

これによって、背骨をつなぐ多裂筋や骨盤の底を覆う骨盤底筋に、きゅっとスイッチが入ります。
その意識があるとないとで、腰の負担が大きく変わります。

ピラティスに限らず、ヨガや他のエクササイズで腰を痛めやすいという人は、コアがうまく使えていないのかもしれません。
その場合には、これらの目印や下腹を入れるという意識を持って行ってみるといいですよ。

 

ピラティスは理解するほど面白い

というわけで、今回はピラティスを始めるときに知っておくといいですよーという用語のお話でした。

筋肉や骨の名前などは、興味を持ったら少しずつ知識を増やしていけば良いので、まずは上記の名称だけでも覚えておくと良いでしょう。

 

また、仲間とわいわい楽しく受けるにはグループレッスンも良いですが、人それぞれ体の作りも癖も異なります。

自分の体を知りたい、癖を見直したいという方には、個人レッスンがおすすめです。

うさぴこのスタンダードコースでは、カウンセリングの上施術を行ったり、ピラティスを行ったり、その時その人に必要なプランを考え提供します。

ぜひお問い合わせ、ご予約ください。

 

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