うさぴこレター2019年3月号
春ですね〜。
梅や桜の便りが届く季節になりました。
皆さまお変わりありませんか?
さて、今月もうさぴこレターができました。
今回は東洋医学のお話です。
昨年からわたしは、北海道の鍼灸師の先生に東洋医学を教わっています。
この学びによって、ものごとを推し量るための新しい尺度を手に入れました。
まだまだ学びの途中ですが、少しずつ皆さんにお伝えしていきたいと思います。
「陰陽」って聞いたことある?
この図が何かご存知ですか?
占いや何かで、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
これは「陰陽太極図」といわれる図です。
自然界のあらゆるものは、「陰」と「陽」の対立するエネルギーを持っていて、この図は陰と陽の変化そのものを表しています。
どこを切っても完全な陰、完全な陽はなく、両方の性質を合わせ持ち、バランスを保ちながら安定しています。
生活をしていると、様々な場面で白か黒の判断を迫られる場面がありますよね。
でも、それは本当に絶対的なものなのでしょうか?
ある人から見れば「白」のものも、別の人から見れば「黒」であったり。
見る人や比較の対象によって、白が黒に見えたり、黒が白に見えたりしますよね。
陰陽は固定されたものではなく、変化をするものなのです。
また、日差しの強い夏ほど影の色が濃くなるように、同じ強さの陰、陽を引きつけたり、
一日の中でも昼と夜があるように、陰が極端に多くなると陽が現れ、陽が極端に多くなると陰が現れる、といった特徴があります。
人それぞれ陰陽があり、中庸がある
人にもそれぞれ、もって生まれた陰陽があります。
こちらはレターには載せていない表ですが、参考までにご覧ください。
●陰性タイプと陽性タイプの見分け方(「すぐに役立つ五訂食品成分表」より)
分類 | 基本的特徴 | 陰陽の強弱を示す特徴 | |
陰性体質 |
やせ型・基礎代謝が低い・ |
陰性度が強い タイプ |
・虚弱体質・アレルギーや |
やや陰性 |
・寒がり |
||
中間 | 陰性にも陽性にも偏っていない理想的な健康状態(中庸) | ||
陽性体質 | がっちりした体型・やや肥満ぎみ・ 基礎代謝が抗進・血圧や体温が高め・ 便秘傾向・口が乾きやすいなど |
陽性度が強い タイプ |
・初期の生活習慣病 (高血圧、糖尿病など)が ある人 |
やや陽性 | ・活動的で汗かきタイプ など |
このように、体型や体質によっても、ある程度の陰陽を判断することができます。
さらに性格など様々な角度で見ていくと、元気なときの自分がどんな傾向にあるのか、客観的な判断がつきやすくなります。
例えば、親子であるわたしと母。
わたしはやせ型で冷え性。血圧も低めです。
母はやせても太ってもいませんが、血圧や体温もやや高めで、口が乾きやすいタイプです。
また、わたしは家に一日中こもっていても苦にならない方ですが、母は外出しない日はまずありません。
そんなわたしが何日も家でくつろげない生活を続けたり、母が家から出られない生活になったとしたら。
本来の元気な自分「中庸」から、どんどん遠ざかってしまいますよね。
上の表を見ると、つい真ん中の「中庸」を目指したくなりますが、本来一人一人の中庸は違うもの。
一律同じものではなく、あくまで基準は「元気なときの自分」になります。
そこを基準としたときに、いつもより、
「あれ?わたしイライラしてない?」
「あれ?なんか寝覚めが悪いなあ」
「なんだかうちの子、最近妙にピリピリ細かいことにつっかかるわね…」
と気がついたら、からだの運転が陰陽どちらかに偏っている可能性があります。
あるいは、どちらにも極端に偏って蛇行しっぱなしとか。
この振り幅が少なければ少ないほど、からだは楽で、そしてたまにぶれても簡単に修正がきくようになります。
要は「蛇行しっぱなし」、自分らしさから遠ざかった運転を続けないことが大切なのです。
自分のからだを楽に運転するためには、
・睡眠
・ストレスをためない
・食事を選ぶ
・からだの熱をコントロールする
…などがあげられますが、この辺のお話を次回も引き続きしていけたら、と考えています。
では今月のレターをご覧ください。