子宮筋腫の話
こんにちは。
東京都杉並区の女性専用サロン、整体・ピラティスうさぴこです。
女性の皆さんは婦人科にどんなときにかかりますか?
健康診断?
それとも何か症状があったとき?
妊娠や出産にまつわる相談で、という方もいらっしゃることでしょう。
今回は女性にとって身近な病気について、専門用語を使わずにシンプルにお話していきます。
女性にとってもっとも身近な病気『子宮筋腫』
子宮筋腫。
30歳以上の女性の20〜30%にみられるといわれている、あまり珍しくない腫瘍です。
この病気のことを、「子宮にコブのような塊ができる病気」と理解されている方もいらっしゃることでしょう。
うんうん、確かにそう。
でも、筋腫ができても意外とみなさん、放置してません?
実際できたら何が問題で、どう対処すればいいのでしょうか。
薬や手術以外に、何の対処もできないと思われがちな子宮筋腫。
まずは正しく情報を知って、必要以上に恐れないこと。
そしてできる対策をとりましょう。
子宮について知ろう
子宮は女性の骨盤の中にある臓器の1つです。
大きさはゆでたまごくらいで、高さ7cm、横幅5cm、厚みは3cmで「しちごさん」。
あらまあなんと覚えやすい。
これが妊娠して出産間際になると、赤ちゃんの成長に合わせて37cmくらいまでズモ〜ンと引き伸ばされます。
そのくらいとってものびのびする力のある臓器なのです。
この子宮は通常、靭帯に支えられてブランブランとぶら下がっています。
骨盤の中にハンモックでぶら下がっているような状態、といえば伝わるかな?
なぜそのような構造になっているかといえば、それは可動性に富むことによって子宮の中で赤ちゃんが大きく育つことができ、また性交時に加わる力をうまく吸収することができるようになっているからなのです。
だから子宮がのびのびしている、ということはとっても大切だということをまず、知っておいてください。
子宮筋腫ってなあに?
子宮を形づくり、内側と外側に分けているのが「子宮筋」という筋肉です。
上のイラストだとグレーっぽい色の部分がそれです。
この子宮の筋肉にできる、「良性の腫瘍」が子宮筋腫です(黄緑色の部分)。
筋肉はたくさんの細胞でできていますが、何らかの理由で一部の細胞が異常に増殖してしまった結果、コブのように固まってしまったのです。
正常な部分と異常のある場所の境目がはっきりしているため、比較的切除がしやすいのも子宮筋腫の特徴といえます。
この筋腫はできる場所によって、「内側」と「外側」の2つに分けることができます。
●外側の筋腫
外側の筋腫は、少し乱暴な言い方をすれば、表立った症状が出ていない限り「放置しても大丈夫」です。
もちろん経過観察は必要ですが、症状さえなければ(困っていなければ)、内側にできた筋腫よりもさほど大きな心配がいりません。
では、どんな症状が出てくると問題なのでしょうか?
それは、頻尿(ひんにょう)や便秘といった症状です。
外側にできた筋腫は通常、背中側にむかってまず育っていきます。
そしてその後、お腹側にせり出してくるのです。
つまり、お腹側から筋腫に触れられるときには、相当大きく育っているとみることができます。
そしてこのまるまると育った筋腫に、骨盤の中にある他の様々な臓器が圧迫されるようになってしまうと、様々な症状がでてきてしまうのです。
例えばそれがおしっこを貯める膀胱(ぼうこう)であれば、筋腫に圧迫されることで容量が狭くなって、しょっちゅうトイレに行きたくなってしまうし、大腸であれば、便の通り道が狭くなって出しにくくなってしまいます。
あとはお腹が丸く突き出てくるので、それが筋腫のせいだと気がつかなければ、スタイルにも変化がでるので、かなり気になってくると思われます。
そんなときにはどれだけダイエットをしても無意味です。
頑張ってもお腹がやせない!
そういえばしばらく婦人科に行っていない!
という方は、まずは婦人科を受診してみましょう。
●内側の筋腫
問題なのは、内側の筋腫です。
子宮の内側の空間は、赤ちゃんが育つ場所ですが、それまでは受精・妊娠に備えて、定期的に子宮内膜といわれるぶ厚いクッションが用意されます。
妊娠が起こらなければ、古くなった子宮内膜は剥がれ落ちて膣から外に流れ出てリセットされ、また次の受精・妊娠に備えて準備が始まります。
これが生理の仕組みです。
筋腫が内側に盛り上がってくると、壁の表面積が増えてしまいます。
すると、子宮内膜であるクッションの量が増え、それによって、出血量が増えたり、貧血を起こしやすくなるといった問題が起こりやすくなるのです。
また、本来のびのびしたいはずの子宮の壁の一部がかたくなるため、生理痛の原因になったり、着床の妨げになって妊娠しずらくなったり、胎児の発達や分娩時に様々なリスクが伴いやすくなります。
どうする?子宮筋腫
通常皆さんが病院で受ける医療は「西洋医学」です。
病の原因を探すために様々な検査をして診断を下し、それに基づいた治療を行います。
子宮筋腫はエコーや触診、MRIなどの検査で確認することができますが、
もし見つかった場合は
・切るか切らないか
・様子をみるか
・薬などの治療を受けるか
大きさやできた場所、本人の希望などを考慮した上で、これらいずれかの方法がとられます。
さて、ここではその治療法については詳しく触れません。
その点についてはよそさまの専門的なサイトの方が、ずっとわかりやすい説明をしてくれると思いますし、医師でもない私がいい加減なことをお伝えするわけにはいきません。
それよりもっと私が大事だと思うことを、これからお伝えしたいと思います。
なぜ腫瘍ができたのか
筋腫が見つかり、それが治療の対象となった場合、どういう方法を選ぶかで皆さん悩むと思います。
といってもそんなに選択肢があるわけではないですし、切除自体は境界がはっきりしている分、さほど難しくないといわれています。
それだけにお医者さんにおまかせ、となりがちですが、治療をどうするかと同じくらい目を向けていただきたいことがあります。
それは、
「なぜ腫瘍ができたのか」。
そこに気づかない限り、どんなに手術で筋腫を取り除いても、筋腫の再発のリスクを取り除くことはできません。
もし子宮を全摘したとしても、生活を変えない限り、今度は違う場所に症状が現れる可能性があります。
腫瘍やポリープなどができた場所には、体の中で1番、負担やストレスがかかっている可能性が高いとみることができます。
元々はなかったはずのものがそこに生じるまでには、数値ではわからない、目に見えないけれど何かしらの変化が体にあったはずです。
それはいつなのか。その頃何があったのか。
・就職して、一人暮らしが始まった
・残業がずっと続いている
・睡眠が満足にとれていない
・結婚して生活が変わった
・子どもの頃からずっと、不安なことや心配がある
・引っ越しをして環境が変わった
こんなふうに、自分の体の歴史をさかのぼっていくと、
「いつから元気がなくなったのか」
「どんな風に症状が変化していったのか」
が、ぼんやりとでもわかってきます。
住まい、食事、仕事、運動習慣、精神的な負担など。
これらを見直すことによって、病気のリスクは自分の力で下げることができます。
ちなみに、過去に筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸がんのできたタムラの生活は振り返るとこんな感じでした。
東洋医学にできること
東洋医学は、実は病名にはあまりとらわれません。
今現れている症状から原因となっている可能性のある生活の問題点を見つけて、そこをととのえていきます。
そのもっともわかりやすい指標が「生理」です。
生理の状態を知ることで、体に起こっている問題を知ることができます。
例えば、
・生理痛があるか
・あるとしたら生理の前半か中盤か後半にあるのか
・周期はどうか
・生理の期間は長いか、短いか、普通か
・血の状態はどうか
・その他、具体的にどんな症状があるのか
そして、そもそもなぜ子宮にぎゅっと固まるような緊張が生じ、腫瘍ができてしまったのか。
この「そもそも」の部分にスポットを当てて原因を取り除くために、これまでの生活を振り返ることが大切な作業となってきます。
なぜかというと、殆どの病気は食事や睡眠など、普段の何気ない生活とものすごく関係が深いからです。
でもそれは一般にはあまり知られていません。
西洋医学は
・今現在体に大きな病気や問題があるかどうか
・今の体の状態を客観的に知る
上で役立ちますが、大抵の選択は薬か手術の医者頼りになってしまい、生活指導等はほとんど受けることができません。
けれど東洋医学では、もっと身近なことから自分で対策を立てることができるのです。
病気は体が発するサインです。
症状が小さなうちに真摯(しんし)に耳を傾けて、体の声に応えてあげましょう。
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