食について考えてみました

秋の和菓子

こんにちは。
杉並区下井草の整体・ピラティス うさぴこです。
秋まっただ中ですね。食べ物が美味しい季節です。

 

今回はある本を読んで、私が感じたことなどを少し。

わりととりとめのない話ですので、まったりとどうぞ。

 

「アンと青春」を読みました

先日、文庫本を買ったんですよ。

坂木司著「アンと青春」(光文社文庫)です。

前作「和菓子のアン」の続編なのですが、和菓子の描写とその奥深さが面白くて好きなのです。

 

物語の舞台はいわゆるデパ地下。
そこにある和菓子屋で、バイトとして働くぽっちゃりめの女の子「アンちゃん」が主人公です。

お店の個性的な仲間や来店するお客様、そして和菓子を通じて、アンちゃんが悩んだりつまずいたりしながら成長していきます。

さて、今回とりあげたいのはある親子のお話です。

 

おどるうさぴこ

 

デパ地下のフロアであるお母さんが、子どもに飲ませるためのジュースを探してアンちゃんに話しかけます。

アンちゃんは希望に添って案内をしてあげるのですが、結果的にそのお母さんはジュースを買いませんでした。
でも、小さい女の子は飲みたくて飲みたくてたまらなかったのです。

 

「くだものの、がーっていうジュースがいいの!」

ごねるうさぴこ

 

女の子が泣き叫んでも、お母さんは頑なにダメ、といさめます。
あまりに激しいやりとりに、周りの視線もそこに集まり、ついにはちょっとした騒動が起こりました。

 

そこからアンちゃんは考えます。

なぜお母さんはお子さんに、ジュースを与えなかったのだろう?と。

 

アレルギーだったのだろうか。

砂糖の代わりに甘酒を代用することがあるといっていた…なぜ砂糖を使わないのか?

 

結局のところ、お母さんが気にしていたのは『あるものの数値』だったことがわかるのですが、この辺りはぜひ本作を読んでお楽しみください。

 

食がもたらしてくれるもの

さて、これを読んでいて思ったのですが、食って突き詰めると本当に際限がないですよね。

身近にいませんが、ビーガンの方の食生活を聞くと修行僧のようなイメージを持ちます。

とはいえ、先に伝えておきたいのですが、私はビーガンの方や、物語に出てきた『あるものの数値』にこだわるお母さんのことを非難するつもりは全くありません。

皆さんそれぞれに想いがあって、その生活を続けられているのだと思うので。

 

私がここで言いたいのは、基本的に食事は

「それを続けて、本当にその人のからだに合っているかどうか」
「幸せかどうか」

が大切なのではないかということです。

果物に囲まれて幸せなうさぴこ

 

でも幸せといっても、目先の幸せのことを指すのか、将来を見据えて今より遠い未来のことを指すのか。
そこも人それぞれ違うので、難しいですよね…

 

私の考える幸せは、どっちもありで、その時々によって変わります。

 

基本的には健康で元気なからだを作るために今、食の見直しを図っていますが、それはどちらかというと目先というより、この先の人生を考えてのことです。
更年期に辛い思いをするのはイヤですし、できることなら病気もなく元気に過ごしたい。

でも、ジャンクフードやケーキもたまには食べたい。

そんなときには目先の幸せを優先します。
罪悪感は持ちません。

だってたま〜にですもの(笑)

 

私は昨年から東洋医学やマクロビオテックのことを少しずつ勉強するようになって、「食」のことを考えるようになりました。

正直、学べば学ぶほど

「じゃあ一体何を食べればいいの?」

とわからなくなります。

金魚鉢を背負って身動きできないうさぴこ

 

でも、東洋医学の先生は、その食が自分にとって優しいものかどうかを知るためのいくつかの指標を教えてくださいました。

 

1つは、食べた後に緊張してからだが冷えて固まっていないか。

そして、食べた後にイライラしたり、強烈な眠気に襲われないか。

 

これらを感じられるようになると、食べたものが自分にとって良かったのか、合わなかったのかを見極めやすくなります。

 

先日、ついつい、ひっさしぶりにカップラーメンを食べてしまったのですが、その後に襲ってきた眠気は強烈でした。

これか!!!ってわかるくらい、抗いきれないレベルです(実際に寝ました笑)。

そして、月に2〜3回ジャンクフードも食べますが(それまでは週1〜2回)、その後は大抵イライラします。

 

これらの原因として考えられるのは、盛りだくさんの添加物です。
東洋医学では、添加物はものすごくからだを緩める反面、その反動で固めて冷やしてしまう作用があるといわれています。
その上胃腸にも負荷をかけ、脳に回る血液がみんな消化に集中してしまうため、ものっすごく眠くなるのです。

 

なぜそれを食べたくなるのか

それでもなぜそれを求めてしまうのでしょう?

 

それは、それだけ刺激の強い食べ物を、からだが欲する生活をしているからなのです。

強い緊張、ストレス、睡眠不足、などなど。

一瞬でもいいからからだを緩めたい!と思うような生活をしている心当たりはありませんか?
…私もまだまだ修行が足りません。

 

とはいえ、我慢ばかりはよくありませんよね。
友達といるときのケーキも我慢はしたくないし、たまにだからこそ味わって楽しみたい。

その分、普段の食事は以前よりもだいぶ気をつけています。
毎朝のパン食をごはんにかえたり、品種改良された小麦や上白糖も、極力控えるようにしたり。

 

 

アンちゃんが出会ったお母さんは、少なくとも我が子と我が身の将来の健康を願って、あのような行動に出たのでしょう。
無理もありません…きっと苦しいことでしょう。

でも、目の前に美味しそうな食品があって、それを「食べちゃだめ!」と言われても、お子さんにはなぜかわからないし、酷だよなあ…と思います。

 

このお母さんがこだわる数値はともかくとして、牛乳にしろ小麦にしろ、いろいろな考え方があります。
まずはそれがどんな根拠でそう言われているのか、頭から信じるのではなく、調べて、実際にからだの反応をみて、選ぶのが1番だと思います。

人それぞれ体質は違うのです。

食事が1日1回でも平気な人もいれば、3食きちんと食べないともたない、という人もいます。

 

やってみて合わなきゃやめればいいし、やってみて良ければ続ければいい。

って考えると気持ちが少し楽になるかと思いますが、いかがでしょうか?

 

風呂上がりにコーヒー牛乳を飲んでくつろぐうさぴこ