2019年10月号<生理痛の話>
こんにちは。
東京都杉並区の女性の悩みに寄り添うサロン、整体・ピラティスうさぴこです。
夏はもろこしご飯、秋は栗ごはん♪
季節ごとの恵みを味わうことに、年々幸せを感じます。
さて、今回のうさぴこレターは、多くの女性を悩ませる「生理痛の話」です。
生理痛のしくみ
子宮内膜で受精・妊娠に備えて用意されていた卵のためのクッションは、一定期間を超えるとリセットされて、体外に排出されます。
そのときに子宮がきゅっと収縮するのですが、このときに生じる痛みが「生理痛」です。
そのレベルは人によってまちまちなため、
「痛くない人」
「痛い人」
「激しく痛む人」
様々です。
中でも生活に支障が生じるレベルで激しく痛むものを「月経困難症」といい、この原因は、年齢や痛みを引き起こす病気の有無によっても異なります。
機能性月経困難症と器質性月経困難症
両者の違いをまとめるとこんな感じです。
同じような激しい生理痛も、原因は大きくこの2つに分けられます。
いずれにしても、まずは病院に行って「病気があるかどうか」を調べることが大切です。
病院にかかるのがこわい!痛いからイヤ!という気持ちも痛いほどわかりますが、病気を早期発見するためにも、婦人科への免疫は早めに付けたほうが良いと個人的にも思います。
恐怖感や痛みをやわらげるために、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
プロスタグランジンの役割
さて、初めて耳にする方も少なくないと思うのですが。
プロスタグランジンってそもそも何者なのでしょうか?
これは子宮内膜から出る物質で、子宮をぎゅっと収縮させる役割をもっています。
レターでもブログでも、これをわかりやすく示すために描いたイラストがこちらです。
なるほど、痛みにのたうち回っているときに感じた、子宮を内側から握られるという感覚はコレだったんですね…!
そうなると「おのれプロスタグランジンめ!」と恨めしく思えてしまうかもしれませんが、いやいや、この物質にも本来きちんとした役目があって、決して不快な痛みを引き起こすことだけを生業としているわけではないんですよ。
それは、この下のレターで確認してみてくださいね。
生理痛と一緒に起こる他の症状
一方で、生理痛とともに体のあちこちにも同時に症状が出てくることがあります。
「下痢」「嘔吐」「冷え」
が、その代表例です。
これは何で起こるのでしょうか?
ここには、子宮と同じ「平滑筋」でできている仲間が関係してきます。
それは胃や腸、血管などの組織です。
平滑筋は、手足を動かす筋肉と違って、自分の意志ではコントロールができない筋肉=不随意筋です。
子宮も胃も腸も血管も、自分の意志でコントロールすることができません。
つまり、子宮がプロスタグランジンの影響でぎゅっと収縮すると、同じ平滑筋でできた仲間も一緒に反応してぎゅっと縮みます。
胃がぎゅっと縮む → 嘔吐
腸がぎゅっと縮む → 下痢
血管がぎゅっと縮む → 血流が不足して冷えを招く
体はみんなつながっているので、危険を感じると各部位がそれぞれに反応して命を守ろうと頑張ります。
その反応があまりに強くでると、ひどい人はもうトイレから身動きなんて取れないし、自分がどうすればいいのかさえわからなくなってしまいます。
こんなこと、男性や症状の軽い女性にはなかなか理解してもらえないかもしれません。
それでも見守る方は、
- 冷や汗を拭いたり、保温するためのタオルを用意してあげてください。
- すぐに横たわれるよう、毛布や枕が近くにあれば、助かります。
- 本人が望めば、腰を指圧したり背中をなでたりしてあげてください。
感覚が過敏になっているため、ちょっとした刺激を不快に感じたり、壁に頭を打ちつけたり、いつもと明らかに違った様子をみせますが、それはその人本来の姿ではありません。
痛みが人をそこまで追い込むのです。
でも、そうなる前には必ず、「そこまで体に無理をさせたという背景」があるはずです。
そこにまず気がつくことができれば、いかに平滑筋といえどもプロスタグランジンといえども体の一部。
ちゃんとコントロールすることができるようになります。
「周りの人が理解してくれない」
と嘆く気持ちは十分にわかりますが、それはもう、ある程度は仕方ありません。
痛みや病気は、体があなたがこれまでに言葉にできず、閉じ込めてきた「ガマン」や「緊張」といった想いと関連があります。
それを表に出すことで、体は「気がついて!」と必死にサインを送っているのです。
ここまで痛みがひどくなる前にできることもありますから、まずは無理をさせてしまった自分の体をしっかり労ってあげてくださいね。
痛みを和らげる対処法
西洋医学であれば、ピルやホルモン療法、手術、あるいは鎮痛剤を飲むといった対処をとるのが一般的です。
でも、それよりももっと楽に、医療費をかけずに根本から体を楽に変える方法があります。
その1つが東洋医学です。
といってもこれまでも紹介している通り、そんなに難しいことではないのですよ。
特に生理痛に関していえば、以下の3つを実践さえすれば、必ず体は変わります。
①体の冷えを自覚し暖める
②体の緊張を招く食べ物を見直す
③頑張りすぎない
とはいえ、1番難しいのが③かもしれません。
頑張りたくなくても、頑張らなくてはいけないときがありますから。
でもね、そのガマンや頑張りは、一体誰にとって得なのでしょうか。
ホントに避けられないものなのか。
ガマンや頑張りをパターン化していないか。
「凪のお暇」の凪ちゃんのように、一歩踏み出すことも大事です。
自分の人生を変えるのは、あなただけ。
諦めずに頑張るあなたを、うさぴこは応援します。
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まとめ
今回の記事は、アメブロ「生理をととのえるうさぴこ飯」の中でお伝えしていた内容をまとめた内容となっています。
こちらのブログでは日々の食事について、主につづっていますので、ご参考いただければ幸いです。
では、今月のレターをどうぞ。