身軽になる(2)生理がととのった話
前回の記事の続きです。
さて、最近わたしのからだに起こったこと。
それは、人生で初めて、「生理がととのった」のです。
生理は長いか痛いもの
これまで、わたしの生理は「長いか痛い」が鉄板でした。
特にここ数年は、いわゆる過長月経で、9〜11日続くのが当たり前。
それだけでも面倒なのに、わたしの世間でいう「2日目」は、生理が始まってから5〜7日目くらいにやってくるのです。
それまではずっとダラダラ出血が続いて、後半になってようやく増えるという感じ。
その出血量がまた多くて、市販のナプキンに布ナプキンを当てていても、衣類を汚すことがめずらしくないレベル。
痛みはあまりなかったものの、外出予定を見直す程度に差し支えがありました。
加えて、生理期間以外にも不正出血があったため、ナプキンを当てている期間が本当に長くて長くて…
「生理は痛みがなくて当たり前」
「5日で終わるのが普通」
なんて、とてもとても信じられませんでした。
※より詳しいタムラの生理関連の病歴はこちらからもご覧いただけます↓
生理の問題はからだからのサイン
それらはみんな、子宮や卵巣からのサインだったんですよね。
筋腫になって手術をしても、
卵巣嚢腫になって手術をしても、
高度異形成という「前がん病変」になってしまうまで、わたしは自分のからだを顧みることができませんでした。
この辺りのことは、うさぴこレターをご覧ください。
昨年12月に手術を受けた後、わたしは2度と手術を受けるものかと心に誓い、学んだ東洋医学を復習しながら、生活を徹底的に変えることにしました。
そうして3周期目に、生理が劇的に変化したのです。
生理の変化
手術直後、1周期目
日数:11日間
生理のピーク:7日目〜9日目
2周期目
日数:11日間
生理のピーク:4日目〜6日目
ピークが若干前倒しになり、変化を感じました。
3周期目(今回)
日数:約6日間(6日目はおりものシート)
生理のピーク:2日目〜4日目
いつもチョロチョロ…から始まる出血が、今回は最初からしっかりとあり、しかもきれいな色!
これまでは黒みがかった濃い色で、塊も普通に出ていたのですが、今回の塊は小さな粒程度、ほんのわずかでした。
軽い下腹痛はありましたが、温めて対処できる程度。
ナプキンを当てている期間が短すぎて、逆に物足りないくらいでした。
生理の開始と終わりに、きちんと蛇口がゆるんで、とまる。
そうか、これが正常、というか、生理のあるべき本来の姿なんですね…
生活を変えておよそ3ヶ月。
本気を出して取り組んだ結果、たったこれだけの期間で生理がととのったのです。
初経を迎えてから20数年、こんな爽快な生理を経験したのは、人生で初めてのことでした。
生理以外の変化
これまで、ピルや漢方、シャタワリを飲んだり、布ナプキンにかえてみたり、できることはいろいろやってきましたが、どれも効果はほんの一時で、長続きはしませんでした。
でも根本は、わたしの生活の乱れや、それらを惰性で続けてしまう、心の弱さに原因があったような気がします。
その結果、自分のからだの声を無視して負担になる習慣を続けてしまい、緊張をゆるめきれないまま、からだに毒素をためこみ続けてしまったのでしょう。
今回の生活改善は、ポテチや甘い物、パンも大好きなわたしにはかなり厳しいものでした。
でも、「前がん病変」、いずれはガンになる可能性があるという現実を目の当たりにして、ようやく変わる決意をしたのです。
具体的にどんなことをしたかというと、
- 夜は23時には必ず寝る(できれば22:30)
- 動物性食品はできる限り食べない、どうしても食べたくなったら朝か昼に少量だけ食べる
- 砂糖、小麦粉、乳製品を全面カット
- できる範囲で自然栽培のものを取り入れる
- からだの冷えを自覚し、しっかりと温める
…などなど。
これらは東洋医学の考え方に基づいて、自分のからだに要るもの、要らないものを見つめ直した結果、わたしが決めた「自分への約束ごと」です。
ちょっと極端に見えるかもしれませんが、からだをゆさぶる食事を全面的に見直すために、一旦削るだけ削ってリセットする必要がありました。
その結果、体重は2kg程度落ちましたが、肉や魚を毎日食べなくても元気でいられることがわかりました。
●五感が鋭くなる
食事を含め、生活をととのえていくと、だんだん感覚が鋭くクリアになっていくのがわかります。
特に感じたのは味覚の変化。
薄味の中から甘みを必死に探そうとするため、野菜や穀物の甘さがこれまでよりも一層美味しいと感じられるようになりました。
また、ずっと同じコンディショナーを使っているのに、急に香りが変わった?と感じることもありました。
それから、施術のときの指先の感覚。
以前よりも感度が鋭くなったような気がします。
●合わない食べ物がわかるようになる
感覚が鋭くなってくると、食べたものに対するからだの反応がはっきりとわかるようになってきました。
1番顕著なのは「眠気」。
例えば、甘みの強いさつまいもや白米は、食べて30分もするとものっすごく睡くなります。
これは消化器に負担がかかり、脳に血液が回っていないサインです。
すぐに反応が出なくても、寝起きが悪くなったり、イライラ感として現れることもあります。
●ゴロゴロする時間が減った
そうして食べるものを選ぶようになると、むやみやたらに睡くなる、だるい、力が入りにくい、といった症状が出なくなりました。
以前のわたしはすぐ疲れてゴロゴロすることが多かったのですが、最近はちょっと休憩するだけで、すぐに次の作業にうつれるようになったのです。
無理をしないこと。
からだの声を聴きながら、休憩を入れること。
当たり前のようですが、実はとっても大事なことなんですよね。
これらをしていくうちに、勝手に生理もととのっていったのです。
ちょっとすごくないですか?(笑)
中庸を目指す
生活をととのえたことで生理が変わり、自分の元気な状態がわかるようになりました。
すると不思議なことに自信がつくのです。
元気な状態で取捨選択したことは、きっと間違いないに違いない。
もし間違っていたとしても、きっと気づいて修正できる。
そんなふうに考えられるようになってきました。
もう、以前のようなゆさぶりの強い生活に戻ることはないでしょう。
とはいえ、3ヶ月続けてきた「自分への約束ごと」は、極端すぎてこれ以上続けるのはなかなかしんどいので、今後はもう少しゆるめていくつもりです。
その結果、甘いものや揚げ物も時には口にするでしょうし、人との外食を楽しむこともあるでしょう。
そんなときにはまず、
「なぜそれが食べたいの?」
「食べた後、からだはどう?」
と、からだの声をしっかり聴くこと。
そうして微調整を繰り返しながら、自分にとっての「中庸」に近い生活を続けていきたいと思います。
そしたらきっと、更年期も快適に過ごせるはずです!
中庸ってなに?と思う方は、こちらの記事をご覧くださいね。
長くなりましたが、皆さんの生理やからだの悩みの参考になれば幸いです。
今後のうさぴこにもご期待ください!