体を潤す血の話
こんにちは。
生まれたときからAB型の整体・ピラティスうさぴこのタムラです。
なぜこんな言い方をするかというと、私の夫は子どもの頃はA型で、大人になって入院をしたときに検査をしたら実はABだった、ということがあったからです。
子どもの頃の血液型判定って、あんまり精度が高くないらしいですね。
私も耳たぶ切って痛い思いしたんだけどなあ…(ブツブツ)
それはさておき、本日は生理とは切っても切れない「血」のお話をしたいと思います。
東洋医学の「血(けつ)」の考え方
東洋医学の基本概念の1つに、「気血水論」というものがあります。
「氣(き)」「血(けつ)」「水(すい)」が体内を循環することで、生命活動を維持しているという考え方です。
これまでにこのサイトでは、「うさぴこレター2019年6月号」や「体の水をととのえる(1)(2)」の記事の中で、氣や水の話をしてきました。
では、人の体を当たり前のように巡っている「血」が、どんな役割をしていて、どんな風に作られ巡っていくのかみていきましょう。
血の働き
血は、全身を巡って栄養をもたらし、潤いも与えてくれます。
氣との区別は目に見えるのが「血」、目に見えないのが「氣」です。
また潤いを与えてくれる、というところは「水」とも役割が重なっています。
血の状態が現れるところ
●顔色
パッと見ただけでわかりやすいのが顔色です。
「赤い」「蒼白い」「黒ずんでいる」「黄色っぽい」だけでなく、「吹き出物がある」「カサカサしている」など、様々な情報があらわれます。
●筋肉の張り
ハリがあってのびのびできるかどうか。
●皮膚
艶があって肌荒れや吹き出物がないか。
●毛髪
艷やかでハリがあるか。
●爪
変形したり、もろくなっていないか。
これらの状態は、体の隅々まで「血が足りているのか」「巡っているのか」「汚れていないか」を知る手がかりになります。
血に関わる体の工場
水と同じように、血も体のさまざまな場所で分業しています。
下のイラストは五行をそれぞれの担当する臓器で示したものです。
□血を作る…脾
西洋医学では「骨髄から作られる」といわれていますが、東洋医学では消化器から作られると考えられています。
□全身を巡る…肝、心、脾、肺、腎
①血を押し流す…肝、心、(肺)
②血の通り道(血管)を丈夫にする…脾
③血管の中をキレイにする…肺
④血液の水分量の調節する…腎
それぞれの役目を担う臓器が働くことで、血は全身を巡ることができます。
つまり、血を巡らせるためには五臓のすべてが元気である必要があるのです。
押し出す力が弱くても、血管がもろくても、その中が汚れていても、血そのものに水分が足りなくてドロドロしていても、巡りは悪くなります。
□血をたくわえ浄化する…肝、胆のう
これについては、「生理をととのえる習慣(3)」で詳しく説明していますのでご覧ください。
血が関係する症状
1往復メール相談では専用フォームの質問に答えていただくことで、血が関係する症状がないかをみています。
例えば「経血の色が暗い」「塊があるかどうか」。
これらが該当する場合は血が汚れている、とみることができます。
◆「血の汚れ」=血瘀(けつお)
血が汚い状態を血瘀といいます。この原因となるのが
・食事の乱れ
・睡眠不足
・動きすぎ
・ケガなどによる内出血
・熱がこもる
などです。
血を汚すもの、それは基本的に「不自然なもの」です。
自然界にない、不自然なもの。
それは例えば薬、化学物質、精白された砂糖や塩、美味しく見せるため、食品を長持ちさせるための添加物、着色料。
生産性をあげるために農薬耐性のついた、品種改良されすぎた作物。
ホルモン剤などを与えられて年中乳を出している牛から取れた牛乳、加工された乳製品。
同じく家畜の肉。
甘さの増しすぎた果物、野菜、穀物類。油。…などなど。
ヒトにとって都合よく変えられた不自然なものが、実はヒトの体にとって良いとはいえない影響を及ぼしているということは、これからの時代は特に知っておく必要があります。
何しろ現代は「おいしいもの」があふれていますから。
情報を選び、「何を食べないか」を選ぶこと。
この手の本を読むと、生真面目な人や神経質な人は特に「うっ」となるかもしれません。
ただ、食品の裏に記載されている「原材料」にどんなことが書いてあるかをみて、買い物をする習慣は、血の汚れを軽くするために役立つことでしょう。
その他、「何時に寝るか」も血をキレイにするために大切なポイントになります。
◆血の不足=虚血(きょけつ)
血が足りないということは、「血が作られていない」ということになります。
そうすると、「ああ、じゃあ食べて栄養を摂らなくちゃ」と思って、レバーやひじきを食べようと思うかもしれません。
でもでも、前に示したように、血を作るのは「脾」(消化器)です。
もし、その消化器が元気がなかったら、どうなります?
元気がないのに次々と飲食物が体に送り込まれたら、どうなります?
…ですよね、お腹の具合がどんどん悪くなってしまいますよね。
氣も消耗してどんどん減ってしまうかもしれません。
お腹が元気ないのに栄養を一生懸命とる、というのは非効率だし、なんというか、本末転倒なのです。
お腹が元気になるように生活をととのえて、お腹に優しい食べ物を食べる。
虚血のときにはここに気がつくことが大切です。
虚血を招く原因として考えられるのは、
・動きすぎ
・考え過ぎ
・食事の乱れ
です。
「元気が出ない」「顔が蒼白い」「筋肉がつる」「めまい」「物忘れ」「経血量が少ない」「月経周期が遅れる」などの症状がみられるときには、まず食事と、頑張りすぎて消耗していないか、ご自身の生活を振り返ってみると良いでしょう。
経血は体を知るバロメーター
男性と違い、閉経を迎えるまでの女性は毎月自分の血と向き合う時間をもつことができます。
ただ出すだけなんて勿体ない。
今月の調子はどう?
これから何に気をつければいい?
ぜひトイレの中で、ご自分の血に語りかけてください。
また、毎月でなくて良いので、自分の体の記録を取ることもおすすめです。
ちなみに私はこんな風に毎月記録をとっています。
それからスマホのアプリはこちらを利用しています。
シンプルでとても使いやすいのでおすすめです。
1往復メール相談(無料)もぜひご利用ください
先日から始めた「1往復メール相談(無料)」では、専用フォームから生理の状態、生活習慣や食生活などを入力していただくと、うさぴこが東洋医学の簡易的な見立てをして後日メールでお返事をします。
あなたの今の体の状態と、今後気をつけていただきたいことを、わかりやすい丁寧な言葉でメールでお伝えします。
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